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華流ドラマの感想

中国ドラマ「ミーユエ」全話あらすじ・感想 ネタバレ

ミーユエ見終わりました。

たっっっいへん面白かったです!!!

「宮廷の諍い女」のスタッフが再集結して作られたとだけあって、こちら同様のよく出来た作品でした。
この時代については漫画「キングダム」を読んでいることもあって、興味深々で見れました^^

ドラマの内容と感想です。
完全ネタバレしています

 

 








実在の人物を描いた本作。
始皇帝の高祖母「宣太后(羋八子)」の半生が語られていきます。
ただ、ドラマなのでフィクション要素は強いかなぁと思います。


実は前半見逃してしまい、見始めたのは15話から。
ちょうど、ミーユエたちが秦に向けて出発したところでした。
そのため、ここからの感想です。

国を出たミーユエと異母姉・羋姝は秦に輿入れするため、楚を出発。
順調に見えた旅だが、秦の側室・魏夫人の妨害や、異民族・義渠君に襲われたことにより、過酷な輿入れとなります。

そもそも主人公のミーユエ。
秦に嫁ぐつもりはなく、途中で恋人の黄歇と駆け落ちする計画を練っていた。
しかし、羋姝が病に倒れたことで、この計画は未遂に終わります。


無事、恵文君に嫁いだ2人。
姉妹ということで、共通の敵・魏夫人に対して二人は力合わせて戦います。

しかし、祖国・楚と秦が緊迫状態になると、彼女たちは2つの国の間で板挟みになります。
特に祖国を愛する羋姝は、恵文君の反感を買うように。
姉に変わり寵愛を受け始めたミーユエですが、羋姝が妊娠・出産し、皇后の地位は確固たるものへ。

ミーユエの元恋人・黄歇は義渠君と戦った時の傷で記憶喪失に。
彼の記憶が戻り、再びミーユエと再会することになりますが、彼女が大王の子を妊娠していると知ります。
自分と祖国へ戻ることを乞う黄歇、しかし、彼女が選んだのは秦で生きる未来でした。

黄歇は諦め祖国へと一人帰ります。
弟の魏 冄は軍へ、友人だった公主・孟エイは燕に嫁ぎます。


ミーユエが産んだのは男の子。
共に公子を産んだ二人ですが、このころから姉妹の間に深い溝ができます。
多くの公子の中で、誰が太子に選ばれるのか。
皇后である羋姝と寵愛を受けるミーユエの二人の公子が有力視されます。

羋姝の子・蕩が魏夫人の姪を娶ったことで、彼の立太子が決まります。
王としての素質がない蕩。
しかし、恵文君が崩御したことにより、正式に蕩が即位、武王となります。


武王の即位により、燕の人質として送られることになったミーユエと子の稷。
羋姝の策略もあり、ひどい暮らしを強いられます。
何とか生計を立てる彼女たち。

そこへ現れたのは、黄歇と義渠君。
ミーユエたちを救い出し、国外逃亡を計画します。


一方、武王が不慮の事故で死亡。
跡継ぎがいなかったことから、秦では跡目争いがおこります。
終わらぬ争いの中、恵文王の異母弟・樗里疾がミーユエに文を送ります。
その内容は、彼女の子・稷を新王へと擁立しようとしているものでした。

黄歇と義渠君は、それぞれ自分の元へ来るよう彼女を説得します。
しかし、ミーユエが選んだのは、秦に戻り、稷を新王として建てる道。
どちらも選ばない未来です。

争いの起きている秦で彼女を守るため、義渠君は共に向かうことを決意。
樗里疾の助けにより入国、そして稷は昭襄王として即位、ミーユエは太后となります。
幼い昭襄王にかわり、太后ミーユエの摂政が始まります。

これに反対する姉・恵文后。
魏夫人とともに、反乱をおこします。
共に入国した義渠君たちの助けもあり、この反乱は無事鎮圧。
公子たちを処刑します。

昭襄王擁立の恩からか、ミーユエは義渠君を受け入れ、二人の間に子が生まれます。
親密に行き来する二人。
それを良く思わないのが、子の昭襄王でした。

また、文化の違う彼らが秦に定住することで、さまざまな問題が起きます。
義渠君に、秦の法律に従うように言います。しかし、彼らにとっては法は無意味なものであり、両者は和解することはありません。
秦を第一に考えるミーユエは、自分に屈するよう訴えます。
異民族である義渠君が聞き入れるはずもなく、二人の諍いは国同士の戦いへ。


義渠君を殺すことで、秦の治安を守ったミーユエ。
昭襄王の世か確たるものへとなります。

そして月日は過ぎ、老いたミーユエは恵文君の夢を見ます。
死期を悟り、陵墓の建設を開始。
最後のテロップには、「彼女の死後から40年後に、天下統一した玄孫・政が始皇帝と名乗る」とありました。



怒涛の半生を送ったミーユエ。
実在する人物ということもあり、秦建国前の古代中国の歴史を知ることができる内容でもありました。
当時、政権を握った女性ということで、彼女自身活発で気の強い女性だったことは確かで、それを演じたスン・リーはまさにはまり役だと思います。

大王が死んでからのミーユエがすごすぎて、これやり過ぎじゃないの~?なんて思っていたら、ほぼ忠実だったという(笑)
後半の流れが、

「人質からの王擁立→女性による摂政政治→身内で実権を握り→敵国の王と密会・出産→邪魔になった敵国の王を殺す」

ですからね。

ドラマとして、これほど面白い人物もなかなかいないのではないでしょうか。
だからこそ、歴史に名が刻まれていることも頷ける。
もちろん当時の記録がどの程度信憑性があるか不明ですが、間違いなく中国の歴史を動かした女性です。

日本って、歴史見てもあまりこういう人物いないですよね。
中国よりも男尊女卑強いのかなぁ~・・・
大河とかになっても、良き妻的な意味合いのものが多い気が。

80話という長編でしたが、気づけばあっという間。
面白い作品は長さも苦にならないですね。
今回このドラマを見て、ますます華流にはまっていまいました^^